滝で納涼のはずが大汗

寺島しのぶは出る映画のほとんどで裸体を晒しているように思う。車谷長吉の芥川賞受賞作を原作とする「赤目四十八瀧心中未遂」も例外ではない。赤目四十八滝*1は家族連れで遊びに行く健全（？）な場所だと思っていたものだから、この小説や映画のドロリとした愛憎劇にはびっくりさせられた。
その赤目四十八滝にでかけてきた。小学五年生の林間学校以来である。またしてもン十年ぶり。
エヴァ仏像のことはすっかり記憶から消え去っていたけれど、赤目の滝のことはよく覚えている。なぜなら調子に乗った当時の私は、滝の周りを走り回って、見事に滝壺に転落したからだ。忘れようがない。幸い事なきを得て今に至る（！？）。
それにしてもこんなに山だったのかと、そのことはすっかり忘れていた。もっと快適かつ安楽な散歩ができると思っていたのに、息が切れるほどの急で狭く足場の悪いところを歩かされる。もう汗だくである。納涼のはずが……。
それでも街よりはずいぶんと気温も低いし、緑に覆われた山中の空気はたいへん清々しい。もちろん渓流の水音や蝉時雨も涼しい気分をぐっと高めてくれる。あとはいちゃつくカップルがいなければ、もっと涼しくなれただろう。
針穴写真もたくさん撮った。足下をずぶ濡れにしながら*2。来月の針穴魂*3の三回目の写真展のテーマが「アクア」で、もう出す予定の枚数は十分に足りているのだけれど、あわよくばそれに使えるものが撮れるかという下心もあった。現像のできあがるのを楽しみに待つ。
ちなみに「赤目四十八瀧心中未遂」関係のポスターとか看板はまったく見当たらなかった。やはりというべきか。
　
　

*1:赤目四十八滝の公式サイト　http://www.akame48taki.jp/newpage1/newpage1.html

*2:濡れた石に足を滑らせて尻餅もついた……、滝壺には落ちていない

*3:針穴魂　http://haritama.jugem.jp/