エヴァ仏像を見に行く

先月から今月にかけて日本テレビ系列で「新世紀エヴァンゲリオン」の一挙再放送があった。手元に残すためにすべて録画したのは言うまでもない。その番組にエヴァをネタにする芸人が何人か登場していた。中にアスカそっくりの物まねを披露する女芸人がいた。

元ネタを知らないとまったく楽しめないだろうが、エヴァ好きならきっとツボだと思う。世間にはスゴイ人がいるものですね。
さて、今日はそうしたエヴァ芸人ではなく、エヴァ仏像を鑑賞してきた。なんだそれはというなかれ、歴とした国宝である。世界遺産法隆寺の木造観音菩薩立像(通称:百済観音)である。エヴァ仏像と呼んでいるのは私の勝手なんだけど。
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八頭身、長身痩躯でやや猫背、筋肉がない、だらりと下げた長い腕、どこからどう見てもエヴァンゲリオンである*1法隆寺に出かけたのはおそらく小学生の時以来である。かつてこの仏像を見ているはずであるが、もちろんその記憶はない。この仏像の置かれている百済観音堂で何十年ぶりかで対面し、感激した。今春の「生」阿修羅*2と同等か、もしかするとそれ以上の衝撃を受けた。しかし、周りの人たちは冷静にすいすいと通り過ぎていく。なんで? こんなにかっこいいのに*3。おかげでこの飛鳥のエヴァンゲリオンを独り占めである。ガラスケースに入っているとは言え、背中側も見えるように展示されている。ありがたやありがたや。
それにしても奈良の古刹は伸びやかでとてもいい。京都の寺は街中にあることが多いので、奈良のとは相当に雰囲気が異なる。どちらがいいとか悪いではない。遠足は奈良の寺、社会見学は京都の寺とでも言えばいいか。広い法隆寺の境内を歩きながら、そんなことを考えていた。空はすっかり秋の色だった。
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法隆寺に隣接する中宮寺弥勒菩薩像(国宝)も当然のように鑑賞してきた。広隆寺弥勒菩薩半跏像と並び称されるものである。これもまたぐっと来た。感想が軽いなぁ。

*1:罰当たり!

*2:阿修羅展を観た日の日記http://d.hatena.ne.jp/morio0101/20090426

*3:仏像をキャラとして見ている……