世田谷ライフ

世田谷ライフマガジン 30 (エイムック 1780)自分の生活を気取って「世田谷ライフ」と言ってみたりすると限りなくアホっぽい。でもそういう名前の地元密着型ムック本が出ている。これまでに自転車特集の号を一冊だけ買ったことがある。最新号は30号記念ということで、これまでの集大成として、「ベスト・オブ・世田谷」を特集している。もともと飲み食いにはあまり頓着しない性分なので、ここに出てくるような店には普段近づくことはないけれど、さすがに何軒かは行ったことがある。また行ってみたいと思わせる店がある。偽世田谷区民としてはいずれ訪れる機会はあるはず。たぶん。
ただこういうところに掲載される店には一人では行きにくいんですよね。たとえばフレンチやイタリアンの店に一見でふらりと一人で入ることはまず考えられない。あんなのを黙々と一人で食べてもおいしくもなんともないだろう。一人飯には一人飯にふさわしい料理がある。そういうことで、おやつっぽいところとか、雑貨店とか、喫茶店とか、そんなところを中心に付箋を貼りまくった。あと世田谷という土地についてのページは自転車で巡るときのいい資料になる。
BRUTUS」の「お取り寄せグランプリ ごはんの友2009」はどれもこれもおいしそうで堪らない。でも「いいものをお取り寄せして楽しむ私に酔う私」みたいなのが透けて見えて、そういうところはちょっと嫌である。「高けりゃおいしいのは当たり前やないか」と思うのは、大阪人の性か。