ローライを修理に出す

年間王者が決定するかもしれないという重要なレースとなった今年の日本グランプリ。3年ぶりに鈴鹿に帰ってきた。高揚感、期待感は高まるばかりであったのに、肝心のレースは見せ場もほとんどなく、退屈なものになってしまった。だいたいチャンピオン争いの当事者たちの競争力がなさすぎて、ちっとも盛り上がらない。これならベッテルが大逆転で戴冠するのがいいんじゃないかと思い始めている。残りはあと2戦。
夕方、ローライフレックスを抱えて、梅田に出かける。撮影ではなく、修理に出すのだ。これを手に入れたのは4年前の夏のことだった。亀ヲタが集結する銀座某百貨店の中古カメラ市で購入したものである*1。当初から巻き上げレバーの動きが渋かったのだが、そのうちそのレバーに合わせて勝手にシャッターが切れてしまうという状態になり、さらには絞り羽がまともに閉じなくなってしまった。もはやカメラとして機能していない。
阪神百貨店のカメラ修理コーナーがよいということは、もうずいぶん前に奈良の亀仙人*2から情報を得ていた。ただメインカメラがピンホールで、いずれそのうちと思っている間に、2年くらい放置することになってしまった。
目的地のあるフロアでは北海道物産展をやっていて、とてつもないほど混雑していた。その人波を掻き分けて、カメラ修理コーナーとを目指した。カウンターには物静かな紳士*3がなにやらよくわからない機械式カメラを解体しているところだった。さっそくローライを取り出して見てもらうと、修理、調整は3諭吉ほどということである。致命的な故障箇所があるわけではなく、費用が思ったよりかからなくて一安心する。一ヶ月後には気持ちよく動くローライが手元に戻ってくるだろう。
Tennoji Zoo #1 Tennoji Zoo #3
ローライを手に入れた夏に天王寺動物園で撮影した写真。もう遠い昔のことのような気がする。