多摩川を見に行く

史上最強と連呼するテレビの人たちは、災害すらイベントのように思っているのだろう。避難勧告が出ているのに、わざわざヘルメットを被って危ないところへ行ったり、水に近づくなと言いながら、どうどうと流れる川や荒れ狂う海をバックに必死でしゃべっている。ステレオタイプな絵を見せるのに忙しくて、きっと何も考えていない。
明けて木曜日、職場は見事に休みになった。というか、顧客の安全確保を考えて、前日からそのように決定されていた*1。風が強いものの、空は晴れ渡っているので、２日前のエントリーに書いた美術館にでかけようと思ったところ、東京の電車は乱れに乱れていた。致し方なし。夕刻までおとなしく仕事をこなした。
あんまり天気がよいので、自転車に乗って多摩川に向かった。河川敷には大きな水たまりがいくつも残っていて、前日からの雨の激しさをうかがわせていた。時々吹き付ける突風も台風の存在を知らしめるに十分な強さだった。でも空は青いし、空気も澄んでいるし、うっとりするくらい気持ちがよかった。ジョガーも散歩する人も犬も、皆、気持ちよさそうだった。不幸なんてどこにもないと勘違いしそうなくらい。
　

*1:実際に警報も出ていたし