阿修羅に再会する

morio01012009-10-26

きょうのできごと風に。

  • 雨音で目を覚ます。奈良に向かおうという気持ちがいきなり萎える。
  • 釜たまでも作ろうとうどんを茹でていたら、娘が帰ってきた。新型インフルエンザによる欠席者が増えて、2学年が閉鎖になったとのこと。流行ってるなぁ。
  • だらけていても時間がもったいないので、意を決して*1奈良に行くことにする。
  • 興福寺*2法華寺東大寺戒壇院に行くつもりにしていたところ、天気と新幹線の時間を考えて、興福寺だけにする。
  • 興福寺の境内に着くと、見るだけで嫌になるほどの人がいる。なんで? 雨だし月曜日だし、なんで? 
  • 東京、福岡と巡るツアーが大成功を収め、凱旋公演(?)として企画された「お堂でみる阿修羅*3」。ガラス越しでなく見られる最後の機会かもしれない。仮金堂に安置された釈迦如来三尊像や四天王像とともにずらりと十大弟子八部衆像(すべて国宝・奈良時代)が居並ぶ。実に壮観である。阿修羅は中央の釈迦如来像の前に立ち、エースの貫禄を示す。とにかく阿修羅の前はものすごい人だかりである。通行の邪魔にならない場所を確保し、天平の美少年と小一時間向き合っていた。幸せだ。迦楼羅と沙羯羅は相変わらず可愛い。五部浄もいい。
  • 仮金堂から北円堂に移動する。こちらは建物自体が国宝である。奈良時代に建立され、平安時代に再建された。そこに国宝の仏像が9体並ぶ。贅沢すぎる。この国宝密度の高さは東寺の講堂や新薬師寺といい勝負であろう。運慶作の弥勒如来座像や無著・世親菩薩立像を堪能する。阿修羅のような目立った人気者がいないので、人の流れはスムーズであった。どれもいい仏像なのにもったいないよ。
  • 奈良国立博物館で開催中の「正倉院展」が気になったけれど、じっくり見る時間はとうていない。今日のところは諦める。
  • 近鉄でなんばに戻り、ジュンク堂書店千日前店で新幹線までの時間をつぶす。仏像関連書コーナーが設置されていたけれど、なんばは奈良に直結しているので、京都関係のものは排除されていた。見識であろう。
  • egbridge」の生まれ変わりである「かわせみ*4」が発売開始になる。iPhoneアプリで最良のものであろう「大辞林」を作った会社のソフトゆえ、大いに気になる。
  • 夜の新幹線で東京に戻る。松茸の香りのしない松茸弁当を食べる。きっと犬並みの嗅覚がないと、感じるのは無理。
  • 新首相の所信表明演説に対し、不適切すぎる独裁者の例え*5を持ち出す敗軍の将。少し前までは君たちがそうだったんだよ、と誰か言ってやれ。

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