土偶を楽しむ

東京国立博物館*1で開催中の「国宝土偶展」にでかけてきた。縄文時代に日本各地で作られた人型素焼き人形である土偶は、教科書や参考書、ガイドブックなどで馴染み深いものである。今回は国宝に指定されている3点が初めて勢揃いし、さらによく知られているスターたちが一堂に会している。キャラ好きとしては見逃すわけにはいかない。
特別展ほどの混雑はないものの、けっこうな数の人が集まっている。それでも見たいものが見られないということはまったくなく、好きな土偶を好きなだけ鑑賞することができた。国宝3体と他の土偶の価値の差異は、素人の私にはにわかに判別できない。それくらいどの土偶も魅力的である。さまざまなデザイン、意匠を身に纏った土偶たちにくらくらする。プリミティブなおおらかさを見せる一方、細部には驚くほど凝った細工が施されていたりする。どの土偶にも見所があって、もうたいへんである。全67点をたっぷりと楽しんできた。すばらしい出来映えの図録と遮光器土偶縄文のビーナスのミニチュア人形2体を購った。ほんとは全種類ほしかったところであるが、ぐっとこらえた。
同時に開催されている「日本美術の流れ」もよかった。国宝の「元暦本万葉集」を初めて見ることができたのは収穫である。また仏像を集めたスペースには、思いがけず三十三間堂の千手観音3体(湛慶・院承・隆円)、当麻寺と秋篠寺の十一面観音像、法隆寺阿弥陀如来坐像などが出張してきていた。目の保養になった。
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渋谷に戻り、黄色い看板の音盤屋でいきものがかりMy song Your song」と、相対性理論渋谷慶一郎アワー ミュージック」を手に入れ、その近所の靴屋で一足。年明けから散財パワー全開である。