絵画の庭

morio01012010-01-17

昨日に引き続き中之島詣でをする。さっさと動いておれば、一日で片づいたものを……。
もともと吹田市万博記念公園にあった国立国際美術館*1が、中之島の今の場所に移ったのは5年前のことだった。昨日から移転5周年を記念した「絵画の庭」という展覧会が催されている。20代から80代までの幅広い世代にわたる現代美術家の作品を約200点展示する。
 「絵画の庭」公式サイト→《ここ》
お目当ては草間彌生会田誠奈良美智、町田久美の4人であったのだが*2、それ以外の人たちの作品もそれぞれに愉快なところがあって、たいへん楽しめた。なにしろ200もの作品が次から次へと現れてくるので、視覚に訴えかけてくるものをただ愛でるというシンプルな見方でも、きちんと幸せな気分に浸ることができる。意味だの解釈だの、そういう合理的な価値については、後まわしでもいいではないか。
ざっと会場を一回りし、その後気になった作品のところへ再度足を運び、じっくりと向き合う。おそらく東京あたりでこの展覧会を開けば、押すな押すなの大盛況となろうが、ここではそういうことはまったくない。人気作家のスペースは確かに人が多いものの、ものの数分も待てば、お目当ての作品が自分だけのものになる。ありがたき幸せ。
草間の線描空間に圧倒され、奈良の少女にウットリし、会田のエログロにニヤリとする。町田の信じられないほどの緻密な筆捌きもすごかった。他には加藤泉、後藤靖香、はまぐちさくらこ、正木隆らの作品に特におもしろさを感じた。4月4日まで。