初見参とびしま海道
瀬戸内ポタ2日目はとびしま海道を走る。しまなみ海道が縦に島々を貫いているのに対し、こちらは横に繋がっている。しまなみのように観光用に作られたものではないため、昔ながらの風情の残る街並みを楽しむことができるという。はたして。
とびしま海道東端は四国側には繋がっておらず、船を使って渡るしかない。今治からフェリーでまずは岡村島へ。いい具合にくたびれた待合所は近隣のご老人達の集会所と化していた。よきかな。走り出して最初の橋である岡村橋へのとりつきの坂道が険しくて、さっそく汗だくになる。しまなみ海道の橋は新しいだけあって人にも自転車にも優しい道がついているのであるが、とびしまのは完全に車を前提にしたものになっている。ために結構な高さまで一気に登らされる。先が思いやられる。
しかし、ほとんど車の通らない道、漁港ならではの風景、昔からの街並み*1など、たいへん心穏やかな気分になる土地である。噂に違わずしまなみとは違う楽しさがある。橋への急な坂道*2さえなければ……、とは言うまい。自動販売機はそれなりにある。コンビニはない。食堂やレストランもほとんどない。トイレは見つけた時に行った方がよい、かも。
上蒲刈島では原うどんに立ち寄った。愛想のよいお婆ちゃんが一人で切り盛りする軽トラうどん店である。なかなか繁盛している店らしく、私が訪れた時は誰もいなかったけれど、直後に続々と客がつめかけ、あっという間に満席になった。冷やしぶっかけとおにぎりをおいしくいただきました。しめて530円、安い。また行きたいと思う。
まだまだ日の高いうちに最後の安芸灘大橋を渡りきり、本州側に戻ってきた。ここから呉までは交通量の多い国道を十数キロ走ることになる。排気ガス臭くてちっともおもしろくないので一気に走りきった。ホテルにチェックインする前に、駅近くの鉄のくじら館(海上自衛隊呉資料館)*3と大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)*4を見学する。軍事方面にはあまり関心がないため、全体としては「ふーん」以上の感想はない。潜水艦の潜望鏡の視界を実際に体験できたのはおもしろかった。
汗みどろになって2日目も無事に終了した。
このビデオは大崎下島の南側から四国を眺めたものである。とびしま海道の雰囲気を感じてください。