廣島広島

IMG_0308最終日は娘の部活の試合を応援するために広島入りする。午後の遅い時間なのでそれまでは市内を巡ることにした。
呉から広島までは輪行した。前日の国道(酷道……)と同じ道路状況だと走っても楽しくないし、なにより無駄に汗をかきたくなかった。海沿いの景色を楽しみながら、電車に揺られること45分、広島駅に到着する。
まず向かったのは広島県立美術館*1である。広島に縁のある作家の作品を収蔵することを目的とするという。開催中の特別展「廣島から広島 ドームが見つめ続けた街展」は、原爆ドーム世界遺産)として名高い建物を中心に、戦前から戦後の広島の街の歴史を辿るものであった。広島平和記念資料館*2の展示とは趣を異にし、戦争前後(原爆前後)のこの街を淡々と浮き彫りにする好展示だった。絵画、写真、服飾、文学、漫画*3、模型などの幅広いメディアを集成しているのもよかった。同時開催の収蔵作品展では平山郁夫マン・レイのが見応えがあった。
美術館にすっかり長居してしまった。
強烈な太陽の光におびえながら、自転車で平和記念公園周辺を走る。イサム・ノグチがデザインした高欄がある平和大橋西平和大橋丹下健三の手になる平和記念資料館など、すばらしい造形を愛でる。そして原爆ドーム。この世界遺産を65年目の夏に針穴カメラに収めたことをしみじみと思う。
娘の学校は一回戦で敗退した。マイナー競技とはいえ、さすが全国大会である、簡単には勝たせてもらえない。3年生と一緒にプレーするのはこれで最後である。皆、泣き濡れていた。いい勉強をさせてもらっていると思う。
夕方ののぞみで一路東京へ。4時間はさすがにくたびれたよ。

*1:http://www1.hpam-unet.ocn.ne.jp/

*2:http://www.pcf.city.hiroshima.jp/

*3:中沢啓治こうの史代の原画もあった。両者ともにかなりの量が展示される。