エロのはずがゴスロリ

デカワンコ 1 (クイーンズコミックス)新幹線からは美しく冬化粧した雄大な富士山がよく見えた。空気の澄んでいる季節の楽しみである。
例の春画を特集する「芸術新潮」をパラパラと眺めた後*1、新装なった村上春樹の短編『ねむり』(新潮社)を読み、森本梢子の『デカワンコ』第1巻を楽しんだ。
『ねむり』はイラストレーション付きのドイツ語版をいたく気に入った村上が、同じような形で日本でも出版できないかと考えて出したものである。文章も全面的に改稿され、それにあわせてタイトルも「眠り」から「ねむり」になった。丁寧に作られた紙の本の良さを感じることができる。
デカワンコ』は来春からテレビでドラマ化*2される。主演は多部未華子で、ゴスロリのひらひら衣装を纏った写真がたいそう魅力的である。これは「下妻物語」の深田恭子*3といい勝負であろう。犬並みの嗅覚の持ち主が凶悪犯罪専門のチームで活躍するという設定もおもしろそうで、久しぶりに見てみようかと思わされた。

*1:根性なし!

*2:http://www.ntv.co.jp/dekawanko/

*3:ロリータでも少し方向性は違うが