猫がいると

大阪の家で机に向かって仕事をしていると、必ず愛猫が近寄ってきて、遊ぼうと誘いをかけてきたり、資料の上に寝転がって邪魔をしたり、キーボードの上を勝手に歩いて文字を入力したり、といらぬことをして和ませてくれる。そういう気持ちを猫の方もわかっているようで、少々の悪戯をしたところで叱られないと、机の上で堂々としたものである。
寒くなってくると、布団の中に入ろうとして、こちらが寝ていようがおかまいなしで、柔らかい肉球で頬のあたりを突いて起こす。入れてやると、布団の奥で満足そうに喉を鳴らして眠りにつく。その誘いを無視していると、そこらの壁で爪研ぎをして気を引き、さらに足に噛みついたりもする。おかげでこちらは寝不足になるし、体に生傷が絶えない。
ああ、東京でも猫を飼いたい。いろいろと邪魔してほしい。