ついにスティングの生声に接する

morio01012011-01-17

ボーカルと言えば女声ものばかりを嗜む私であるが、愛聴する男性アーティストだって、もちろんいる*1。スティングはポリス時代から声が好きで聴き続けてきた。早三十年ですよ……。こんなにも長く聴いているのに、なかなかライブに行く機会は得られず、もう縁がないのだと諦めていたところ、たまたまラジオで武道館公演の情報が流れた。来日することすら知らなかったから、まったくもって幸いと言うほかない。そしてチケット落手。
近年はクラシック専門レーベルであるドイチェ・グラモフォンと契約し、ジョン・ダウランドパーセルシューベルトなどの楽曲を録音したり、自身の曲をクラシック・アレンジで再録したりしている。これらが実に渋くてすばらしいのだ。今回は昨夏発売された「Symphonicities」をひっさげ、指揮者付きのフル・オーケストラをバックに従えての大がかりな公演である。期待感はいや増すばかりである。
客席は30代〜50代が中心であろう。落ち着いた雰囲気の中、懐かしい曲にボルテージが上がり、さらに涙腺も緩み、暗闇の中で一人でそわそわしているうちに、あっという間に三時間弱の時間が過ぎ去った。過剰な演出はなく、じっくりと曲に聴き入ることのできる、まさに夢のような一時だった。そこにスティングがいるということだけで満足できた。ドミニク・ミラーのギターもすばらしかった。足先が地上から10cmほど浮いたままで帰路につく。
【余談】座席に置いてあったライブ案内のラインナップは、イーグルスホール&オーツTOTOMR.BIGだった。あまりにもあまりな顔ぶれではないか。狙い撃ち。スティーブ・ポーカロが復帰したTOTOに行きたい。
折り込んだ先にセットリストあります。

STING 「Symphonicity Tour 2011」 東京・日本武道館 2011年1月17日

  • If I Ever Lose My Faith In You
  • Every Little Thing She Does Is Magic
  • Englishman In New York
  • Roxanne
  • Straight to My Heart
  • When We Dance
  • Russians
  • I Hung My Head
  • Shape of My Heart
  • Why Should I Cry for You?
  • Whenever I Say Your Name
  • Fields of Gold
  • Next to You

[Intermission]

  • A Thousand Years
  • This Cowboy Song
  • Tomorrow We'll See
  • Moon Over Bourbon Street
  • The End of the Game
  • You Will Be My Ain True Love
  • All Would Envy
  • Mad About You
  • King of Pain
  • Every Breath You Take

[encore]

  • Desert Rose
  • She's Too Good for Me
  • Fragile
  • I Was Brought To My Senses

Sting / Dominic Miller / Ira Coleman / Rhani Krija / Davia Cossin / Jo Lawry
Steven Mercurio 指揮 東京ニューシティー管弦楽団

*1:少ないけど