映画館には行かない、の?
めっきり映画館に行く機会が少なくなってしまっている。以前は「どっちでもいいか」と思うものまで足を運んでいたのに、今はそうではなくなった。新旧問わず、昨年初めて接したものを数え上げると80本くらいで、よく観ていた時の半分くらいになってしまった。しかも多くは世田谷寓居でのお手軽ディスク鑑賞であった*1。
昨年末にこういう記事を見つけた。
ミニシアター閉館相次ぐ 若者の足遠のく?
渋谷にはあまたのミニシアターがあって、世田谷に移り住んでからの約3年の間にずいぶん世話になった。それが次々に閉館に追い込まれている*2。これからは今以上にテレビドラマもどきとハリウッドものだけが映画館にかかることになるのかと思うと、暗澹たる気分になる。確かに迫力を謳わないものなら、上映時間を気にせず、大きめのデジタルテレビでゆっくり観ればいいという考えもわからなくはない。レンタルだと安価だし*3、鑑賞中の飲食もし放題である。
ただ映画館にわざわざ行くという非日常的祝祭行為が、何ものにも代え難いのもまた事実である。足の遠のいている私ごときが口はばったいことを言うようだが、スクリーンの前で居住まいを正して未知のものに対峙する時のピリッとした心持ちは、いつでも中断できる、他のことをしながら観られる、テレビでは、決して味わえないものである。
ということを思いながら、次に映画館に行くのは、きっと「洋菓子店コアンドル*4」。