DANCE to the Future 2011

しょぼしょぼと降る雨を避けながら、雑司ヶ谷あたりにある同業他社へ赴く。半年に一度の大感謝祭のようなものが開かれている。あんな人やこんな人がたくさん集まってくるので、末席を汚すだけの人間(=私)には疲労感が半端ない。といいながら、マイペースに過ごしているのですが。第一部のシンポジウムの話を聴いて退出する。
初台へ。チケットを手にしたのは2月のことだったろうか。新国立劇場に来るのは二回目のことである。前に来たのは2008年11月*1だから、2年半ぶりになる。もうそんなに……。あの日と同じくお目当ては本島美和*2である。ただし今回はクラシックバレエではなく、コンテンポラリーダンスである。プログラム*3は以下の三本だった。

  • Almond Blossoms(キミホ・ハルバート)
  • QWERTY(石山雄三)
  • Nat King Cole Suite(上島雪夫)

一本道の筋書きがあるわけではなく、繰り広げられるパフォーマンスから自分は何を読み取り感じるのか。その種の知的な遊戯性に満ちあふれた公演だった。ドビュッシーの音楽に合わせた軽やかな「Almond Blossoms」もよかったし、ちょっと劇団四季*4の「Nat King Cloe Suite」も楽しかったけれど、何と言ってもビリビリと痺れたのは「QWERTY」だった。映像、音響、照明、そしてダンサーが一体となった良質のインスタレーションである。よほど計算して作り込まないと、こうはいかないだろう。誰が見てもわかる凄みがあった。これを鑑賞できたことが今日一番の収穫だった。
2008年の「QWERTY」公演の映像を見つけた。テクノポップ三人組が東京ドーム公演で見せた「10人のかしゆか」と同じこと*5を、やってます。

バレエダンサーの肉体や動きは本当に綺麗だ。こじんまりとした劇場の4列目の座席から堪能した。で、本島美和は三つ目の「ナット・キング・コール組曲」に登場した。相変わらずお美しい。でも途中まで別の人を本島だと勘違いしていた。ファン失格……。