見逃した私その2

morio01012011-06-12

町田に住んでいた頃はしばしば立ち寄っていた新百合ヶ丘も、世田谷に移ってからは、まったく来ることがなくなっていた。ピナ・バウシュの公演を見に来た2008年春以来のことである*1
五月から続いていた四十八人衆のリバイバル公演の千秋楽の生中継を、かつてよく通っていた映画館で観る。最後の公演はこのグループが五年半前の創設時に初演した「PARTYが始まるよ」である。10日前に京都で観た時には半分ほどの入りであったのが、最終日そして起こってほしいようなほしくないようなサプライズを期待する人が多いのか、ほぼ満席になっていた。開演前からサイリュームが明滅する客席で、大いに胸が高なる。
しかし、あまりにも期待しすぎたせいで、見終えた後の満足感は、先日のチームB「アイドルの夜明け*2」に遥かに及ばなかった。何と言っても肝心要のセットリストがつまらない。この「PARTYが始まるよ」は最初のオーディションからわずか一ヶ月のレッスンを経て初日を迎えたものであるが、素人集団がなんとか揃って歌い踊れるレベルのものでしかなく、まったく見応えがなかった。せっかく実力をつけたメンバー*3が揃っているのに。あたかもフェラーリで狭い路地を走っているようなものである。
思うに、今日の公演は、どこまでも初期メンバーと創設期から応援しているファンのためのものだった。実際のパフォーマンスに己の内の「懐かしさ」を加味しないことには、どうしても満足感は得られないだろう。私のような新参者には辛いところである*4。おまけに誰かが卒業するとか、東京ドーム公演が決まったなどのサプライズもなく、映画館の客席も「え、これで終わり」という声があちこちから出るほどであった。
こういうレベルのグループを最初に支えようとしたイノベーターやアーリーアダプターの「ヲタ」たちの熱意の大きさに改めて感じ入った。しょせんレイトマジョリティの私はミーハーに声援を送るしかない。ということで、今週、生指原さん観覧で意識レベルを大きく回復させてきます!

「見逃した君たちへ」〜AKB48グループ全公演〜
A1st「PARTYが始まるよ」公演
板野友美/小嶋陽菜/篠田麻里子/高橋みなみ/前田敦子/峯岸みなみ/佐藤由加理/浦野一美/平嶋夏海/大島優子/宮澤佐江/秋元才加/河西智美/梅田彩佳/増田有華/松原夏海
【会場】TOKYO DOME CITY HALL 【鑑賞】ワーナーマイカルシネマズ新百合ヶ丘

*1:http://d.hatena.ne.jp/morio0101/20080322

*2:http://d.hatena.ne.jp/morio0101/20110603

*3:現在の選抜メンバーがずらり勢揃い

*4:指原さんもいないしね