初めての上野動物園

morio01012011-09-22

夜半に次のiPhone5auからも発売になるなどというニュースが駆け巡る。ガセあるいは釣りかと眉に唾をつけていたところ、夕方になって朝日や毎日でも報じている。もう間違いないのだろう。私は林檎信者であって、白犬派ということではないから、iPhoneの本領がより発揮できるのであれば、キャリアはどこでもよい。犬の会社にはとても痛いことだろうけど。
春に予定していた顧客たちと外で楽しむ催事は、震災の影響で中止になった。その代替として、東京国立博物館と上野恩賜動物園に出かけてきた。東博ではまもなく閉幕する「空海展」をやっている。8月(前期展示)に続いて二回目の鑑賞である。さすがに会期末とあって、昼過ぎの入館待ち時間は1時間ほどになっていた。お目当ての「風信帖」は前期では展示されておらず、何が何でもかぶりつきで見ようと思っていた。しかし、そう思う人は多いようで、すさまじい人集りができていた。他のものは前回にだいたい見たので、爺婆モッシュにも耐えて、しっかり鑑賞してきた。あの空海があの最澄に宛てた手紙が目の前にあると思うと、胸が熱くなるよな、と独ごつ。仏像曼荼羅ではお気に入りの帝釈天を穴が開くほどじっくり睨み付ける。大日如来金剛峯寺のフィギュアにグラグラ来たけれど、今日は堪えた。
東博から徒歩5分ほどのところにある上野動物園に入るのは初めてである。腐っても日本一の動物園、期待に胸を膨らませて入場する。しかし、ちょっとがっかりする。確かに規模は大きいし、動物もいろいろな種類が飼育されている。でもそれだけなのだ。よく比較対象にされる北海道の旭山動物園とでは、圧倒的に旭山の方がおもしろい*1。上野はいわゆるランドスケープ・イマージョンと呼ばれる「見た目だけリアル」なお飾り的展示(予算莫大)が主で、それが必ずしも動物本来の行動や性質を引き出すものではないのは、すでに多くの指摘のあるところである。エンリッチメントを活かし、動物の本当の姿に近いものを見せるとされる行動展示(低予算)にどうして取り組まないのかと疑問に思う。パンダを引っ張ってくるお金があるなら、なおのことである。
それにしてもここのパンダ、太り過ぎと違うの!? 待つこともなく中に入ると、ちょうど笹を食べているところだったのだけれど、巨漢力士がドスンと座って、際限なく食料をお腹に収めているような、そんな光景が展開していた。
しょぼしょぼと降る雨の中、上野をあとにする。そしてルーニィで1時間だけはりたまのお留守番をしてきた。明日明後日はフルタイムで在廊しています。