見た目憂鬱な自転車

morio01012011-11-22

こんな記事を発見。
ピスト:公道走行に罰金初適用@毎日新聞
自転車への交通ルールの厳格な適用が始まっている。原則は車道の左側を走る、無灯火はダメ、携帯をいじったり音楽を聴いたりのながら運転は禁止、整備不良車は乗ってはならないなど、自分の行為が他者を危険にさらす可能性があることを鑑みれば、当たり前のことである。もっとも杓子定規に何が何でもルールを守らなければならないとは思っていない。たとえば車道走行が極めて危険だと判断すれば、低速で歩道も走る。ルールのために命を投げ捨てる蛮勇は持ち合わせていない。
さて、こうした違反事項のうち、対人接触を含む事故を起こす可能性の高い自転車として、ピストが取り締まりの主たる対象になっている。一般的にはブレーキを装着していない競技用自転車のことを指すと考えておけばよいだろう。ブレーキがないため、見た目がすっきりとしており、ためにファッションとしてそれを街中の人の多いところで乗り回す輩が出始めた。ここ5年くらいのことだろうか。そして当然のようにトラブル続出となる。なにしろすぐには止まれないのだから。こやつらはビシビシと取り締まってもらいたい。
ここで悩ましいことがある。私の所有する自転車のうち、Dahon Mu Uno*1というのがある。この自転車には、前に通常の形態のブレーキが、後は後輪ハブに内蔵されるコースターブレーキが装着されている。このうち後輪ブレーキはペダルの踏み加減で操作をするため、見た目には「後のブレーキが装着されていない整備不良車」に映ってしまうのである(右写真参照)。これに乗っていると、哀しいことに確実に「交通ルールを守れない駄目なやつ」に見られてしまう。ひゃ、違うのに違うのに。
警官に止められたら、そのことを説明すればそれですむ。しかし、街中の一般人からは静かに冷たい視線を浴びせかけられるのみ*2。どうすりゃいいんだ……。最近この自転車を持ち出していません。好きな自転車だから、とても憂鬱。「ブレーキついてます」とでも札に書いてぶら下げる、か。

*1:http://www.dahon.jp/2011/products/mu_uno/index.html

*2:誰も見ていないよというつっこみは無しの方向で。