さいたまで荒ぶるZ

「いいかお前らーっ! 今年1年ありがとよーっ! 来年も時代のド真ん中行くから、お前らだまってついて来ーい!」
はい、ついていきます。玉井さんに言われるまでもなく。
すさまじい勢いで揺れるサイリウムの光の海を見て、演者でもないのに胸が熱くなる。その数1万人。ちょうど1年前の初のホールコンサートの観客動員に較べて十倍もの数になる。いかに彼女たちが猛烈な勢いで成長してきたかを如実に物語っている。もはや「今会えるアイドル」とは言いがたくなってしまった。チケットはすでにプラチナ状態である。ももクロちゃんを聴き始めて約1年、すごいところまで来たよなぁ。
演出も大きくなったももクロちゃんに合わせるように、手弁当の域をはるかに超えていた。プロらしい(お金のかかった)立派なセットが組まれていたし、ライブを盛り上げるための仕掛けも随所に盛り込まれていた。予想外のゲストが登場したのも楽しかった。セットリストの曲目を見ても、今回の一大イベントはももクロちゃんの現時点での集大成となっていたと思う。ところどころ、流れを切るような演出*1もあったけれど、そこは次からはなくしてもらう方向で、ぜひ。
もうね、「しょせんアイドルでしょ」なんて軽い一言で括れないです。彼女たちには強い物語があります。初めてサイリウム(ペンライト)を買いましたよ! 振りましたよ! 1万人でコールし続けた「Chai Maxx」と「行くぜっ!怪盗少女」が耳から離れない。春の横浜アリーナ2回公演にもきっと行く。

ももいろクローバー
ももいろクリスマス2011 〜さいたまスーパーアリーナ大会〜 2011年12月25日(日)
【本編】

【アンコール】

ゲスト:マーティー・フリードマンヒュー・グラントレニー・ハート矢野武アナ、バナナマン山里亮太、大貫浩史指揮「東響コーラス(100人)」

この日のライブはCSテレビ朝日で放映される予定である。またパッケージ版としても発売される。楽しみに待ちたい。
極寒の冬空の下に観客を放置したまま、開場時間と開演時間が1時間遅れるという信じられない大失態*2だけは、いかにライブそのものが大成功であったとしても決して正当化できるものではなく、なんらかの策が講じられることを期待したい。途中退場を余儀なくされた人や帰れなくなった人も多数いたらしい。

*1:盛り上がる曲の背景に物販の文字が出るとか、アンコールの大声援に司会者たちが強引に割って入るとか

*2:http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20111226-881379.html