俗界桜

ようやく日曜日になった。年度が新しくなってから、平日(という概念)に拘束される日々が続いていた。社会人なら当たり前だろうと言われそうだけれど、あれだ、まぁ、ごにょごにょ……。
空気は冷やっとしているものの、真っ青な空に心も軽くなる。近所の桜を愛でるべく、自転車を緩く転がしてきた。今日あたりに桜の名所にでかけても、きっと花より多い人の頭を拝むことになりそうだから。
豪徳寺は2月に放映されたアド街の力か、週末になると、けっこうな人で賑わうようになっている。今日も見頃になった桜のまわりをカメラ軍団が取り囲んでいた。あとは住宅街の中の名もなき桜を楽しみながら、気儘に自転車を走らせた。生活の一部として存在する桜。俗界の桜。絶景ではないけれど、そこに存在することに人々の愛情を強く感じて、つい胸が熱くなる。デジタルピンホールでそんな桜を少しだけ撮影した。
sakura 俗界桜 sakura 俗界桜
経堂駅のそばにたい焼き屋*1を見つけた。サクサクとした薄い皮は香ばしく、中のあんこはほのかに塩味が効いていて、たいそう美味しい。駅の北側のすずらん通りにある甘ぼうとともにご贔屓にしたいと思う。あと新しいパン屋でも買い物をした。