次から次に

morio01012006-09-06

朝から土砂降りである。チェックアウトぎりぎりまで部屋で様子を見るが、雨はもうどうにもならない。さらに悪いことに後輪がパンクしているではないか。昨日、道中で何かを踏んでいたらしい。ここまで無事に来られたことに感謝する*1。ホテルの人に街の自転車店まで連れて行ってもらう。
この道ウン十年という風情のおやっさんが「細いの*2はだめ、太いの*3でないと」とか「アルミはダメ、鉄でないと」とか、いろいろと言い聞かせてくれる。反論したかったがやめた(笑)。私の自転車のリムはアルミ製で、しかも仏式専用である。仏式バルブのチューブが店にないため、リムの穴をドリルで大きくして、無理矢理英式バルブのチューブをはめることに(静かに涙)。背に腹は代えられない。
なんとか走れるようになり、昼前に出発する。ところが、雨の降り方が尋常ではない*4。針穴カメラを取り出すために鞄を開けようものなら、たちまちバケツになると思われるほどの降り方である*5。今日のルートには有名な岩間沈下橋や佐田沈下橋があるのにと思うと、情けなくなってきた(しかも途中で翌日の鯨船が欠航になるという連絡も入る)。
ところが、である。岩間沈下橋を五分ほど過ぎたあたりで急に明るくなった。あわてて引き返し針穴写真を撮る。撮り終わるやいなや、またしても降り出す。なんというタイミングのよさ。さらに佐田沈下橋に近づくにつれて青空が見え始めるではないか! 佐田では河原に降りて1時間くらいぼんやりする*6。針穴写真も撮る。四万十川に足を浸すと、無数の小魚が近寄ってくる。透明感のある深い緑色は格別だった。
その後、四万十市から大方町まで走り、海に面した宿*7に到着した。夕食は地元の漁港で水揚げされた海産物を使ったイタリアンであった。走行距離約56km。

*1:雨の降りしきる山中だったらと思うとぞっとする

*2:仏式バルブ

*3:英式バルブ

*4:この日の夜の全国ニュースで高知の豪雨が報じられたほど

*5:あたりが真っ白で見えない

*6:顧客と同年代の男女のグループが橋から飛び込んで川遊びをしていた。一人、中年のオサーンがいるなと思ったら、彼らは顧客が私を呼ぶときの呼称でそのオサーンを呼んだ。なるほどそういうことなのねと納得した。いいよなぁ、親睦旅行で四万十川

*7:ネスト・ウエストガーデン土佐 http://www.nest-wgt.com/index.htm