雨の四万十川

morio01012006-09-05

朝目覚めると、空は重苦しい雲に覆われている。降水確率は低いものの、嫌な予感がした。四万十川中流窪川まで電車に揺られる。案の定、途中から雨になる。しかも本降りである。予土線でこの宿泊地である江川崎まで輪行しようとかと考えながら、窪川の駅*1でしばらく雨の様子を見ることにした。幸い*2昼過ぎに雨が上がり、空も明るくなってきたので、さっそく自転車を組み立てて走り出した。湿った土や木々の薫りが心地好く、稲穂の垂れる広々とした風景が目を楽しませてくれる。もちろん四万十川も清流の名に恥じないすばらしい色合い*3をしていた。
走り出して1時間ほど経った頃からだろうか、やおら空がかき曇り、一気に雨が降り出した。山の天候は変わりやすいのだと、そんなことを考える暇もない。どこかの軒先を借りて雨支度をする。それまではあたりの景色や沈下橋を楽しみながら走っていたのであるが、こうなるともういけない、ひたすら先を急ぐだけになってしまった*4
夕刻、江川崎に到着する。ホテル*5四万十川に面した高台にあって、すこぶる眺めがよい。夕食時*6に四万十の地酒*7を飲んだら、疲れもあってか、一気に酔いが回ってしまった。そして翌日の降水確率は100%だった……。走行距離約57km。

*1:地元の爺ちゃん婆ちゃんの憩いの場になっている

*2:のちに不幸に……

*3:透明な深緑

*4:あとから思えば、この日の雨はまだまだだった

*5:ホテル星羅四万十 http://www7.ocn.ne.jp/~seira/index.html

*6:鮎やゴリ、青のりがおいしかった

*7:無手無冠の鬼辛