締めは安藤裕子

夕方の早い時間に歌舞伎は終了とあいなる。そのまま渋谷に出た。そういえば去年も観劇の後、渋谷に出て、風間志織監督の「せかいのおわり」を見たのだったなぁ、などと思い出しながら、安藤裕子*1のライブが催されるSHIBUYA-AXに向かった。この秋の「わが心のミューズ・ツアー*2」の掉尾を飾るライブである。
オールスタンディングのライブをこの歳になって観るのはとてもつらいだろうなぁと思っていたが、やっぱりとてもつらかった(苦笑)。歌舞伎鑑賞の後だからということを割り引いてもつらすぎる。感動が確実に2割減くらいになっていると思う。なんとかならんのかね、あれ。詰め込めばいいってもんじゃないだろ。あと空調が出鱈目で暑すぎる。そういう小田急並みの不快指数100の混雑の中、なんとか確保した壁際の位置をキープしながら、初安藤を自分なりに(?)楽しんだ。CDでは線の細い歌声だと感じていたが、生で聴くと思いのほか力強い発声で、さすがプロだなぁと感心することしきりであった(この人の声と歌い方がものすごく好きなのだ)。
歌にうっとりしているのか、人いきれに酔っているのか、なんだかよくわからないまま、あっという間にアンコール*3まで突き進んだ。聴きたくて聴きたくてたまらなかった「聖者の行進」が流れてきたときは、またしても霞が(笑)。総じて安藤裕子の歌そのものには満足したけれど、会場のことなどいくつか不満は残った*4。次は来年6月にZepp Tokyoでライブがある。会場が広くなってもまた立ち見かよ……。

*1:http://www.ando-yuko.com/ 安藤裕子の曲はiTunes Storeでほぼ全曲試聴できる。

*2:村治佳織上原ひろみ安藤裕子

*3:「君は1000%」「あなたと私にできる事」

*4:バックバンドの腕前はいまいちな感じがした。もしくは雑。やたら五月蠅いだけの下手っぴアマチュアバンドみたい。