昨日の車中の隣人
ライブの興奮さめやらぬまま飛び乗った新幹線で、浦沢直樹『PLUTO 04』を味わっている*1と、真後ろの中年女性が声高に携帯電話で話し始めた。「おいおい」と思ったが、ちょっとくらいならと辛抱していたところ、何度も何度もかけては、けっこうな時間、話をしている。あまりの五月蠅さにたまりかねて「電話をするならデッキでよろしく」ということを丁寧に申し上げたところ、「すみません」と言って、すぐにやめてくれた。ここで話が終われば万々歳なのだが、数分後、背後からすすり泣く声が聞こえてくるではないか。通話の内容は笑い声を伴う他愛のない世間話だったし、いったいあの涙は何なのだろう。ものすごく居心地が悪かったよ……*2。