昨日の車中の隣人

ライブの興奮さめやらぬまま飛び乗った新幹線で、浦沢直樹PLUTO 04』を味わっている*1と、真後ろの中年女性が声高に携帯電話で話し始めた。「おいおい」と思ったが、ちょっとくらいならと辛抱していたところ、何度も何度もかけては、けっこうな時間、話をしている。あまりの五月蠅さにたまりかねて「電話をするならデッキでよろしく」ということを丁寧に申し上げたところ、「すみません」と言って、すぐにやめてくれた。ここで話が終われば万々歳なのだが、数分後、背後からすすり泣く声が聞こえてくるではないか。通話の内容は笑い声を伴う他愛のない世間話だったし、いったいあの涙は何なのだろう。ものすごく居心地が悪かったよ……*2
PLUTO 豪華版 (4) (ビッグコミックススペシャル) 日本以外全部沈没 [DVD] 日本以外全部沈没―パニック短篇集 (角川文庫)

*1:4巻に収められている話は原作からずいぶん遠いものになっているのね

*2:溜まったポイントでせっかくグリーンに乗ったのに。ついでにもう一言添えるなら、めったに乗らないグリーンだが、あの車内には漠とした不遜な雰囲気や気配があるように思われる。そんなことを感じるのは貧乏性だから?