おもしろい娯楽作品

大阪国際女子マラソンなどを見ながら、仕事をしたり、本を読んだりする。
三崎亜紀の『となり町戦争 (集英社文庫)』(集英社文庫)がおもしろかった。公共事業として隣町と友好的に戦争を起こし、互いの利益のためにさまざまな計画と投資と活動が行われるという、それだけ聞くと荒唐無稽な話のようだが、「見えない戦争」に好むと好まざるとにかかわらず荷担しているという点で、まさにリアルな今の社会のありようの喩となり得ている。2月に映画(渡辺謙作監督、江口洋介原田知世)が公開される。
mi4koさんからもらったよしもとばななベリーショーツ 54のスマイル短編 (ほぼ日ブックス)』(東京糸井重里事務所)も楽しめた*1。「だいたいがたわいない、泡のような、面白い」日常の話が詰め込まれている。ありていにいえばブログにありがちな与太話なのだが、さすがは売れっ子作家、楽しませ方の格が違うと思った。本の造りもよい。ものとして愛でたくなる。
小確幸な2冊であった。
ベリーショーツ 54のスマイル短編 (ほぼ日ブックス) となり町戦争 (集英社文庫)

*1:東京への機上で読み終えたらしい