太陽の塔の中

morio01012007-03-22

愛してやまぬわが街のシンボル太陽の塔*1。そのうちにと思いながら、すっかり忘れっぱなしになっていた内部見学であるが、「もう終わるよん*2」ときまたさんに教えられて*3焦って申し込んだのが2月のことだった。
内部公開のお知らせ http://park.expo70.or.jp/nairankai.html
勇躍、万博公園へ、といいたいところだが、寝坊をしてとるものもとりあえず冷や汗を流しながら自転車を飛ばす。まぁ10分もあれば着くんですけどね。
万博当時の施設がどんどんなくなっていく中、太陽の塔だけは最後の砦であるかのごとく、永久保存が決定している。しかし、内部は思っていた以上に傷みが酷く*4、地上から上部を見上げるだけの見学であった。ただ案内役の係員の説明がなかなかマニアックで楽しませてもらえた。以下、備忘録代わりに。

太陽の塔 岡本太郎 6.3億(当時の金額、以下同じ)
大屋根  丹下健三 27億
地下施設 小松左京 27億(展示の一部は国立民族学博物館へ)

高さ 70m(避雷針部分まで)
未来の顔(金) 直径11m(ステンレス+塩ビフィルム)
現在の顔(腹) 直径12m(FRP+ウレタン+コンクリート
過去の顔(背) 直径8m(信楽焼タイル)
地底の顔    現在行方不明
胴部 直径20m
腕部 長さ25m

生命の樹(本体) 岡本太郎
生命の樹(装飾) 円谷英二

内部の生命の樹は、円谷プロが制作した装飾物の大半を失ってしまっているけれど*5岡本太郎が担当した樹木部分はサイケデリックな色彩*6を今でもしっかり残している。暗闇の天頂部に向かってうねるように伸びる五色の樹木を見ているうちに、思わず知らず深々とした感慨にふけってしまった。他にはテレビ東京系で放映している「なんでも鑑定団」にも登場した白井達郎氏(万博ミュージアム館長)の個人蔵になる万博コレクションも披露されていた。入場券とか迷子ワッペンとか、確かに見覚えがある。ああ、懐かしすぎる……。
お土産に1970年の太陽の塔をプリントしたクリアファイルをもらう。もちろん使わない(^^;。デッドストックになっていた絵はがきセット(32枚組)とスタンプ帳(スタンプ押印済み)は別に購う。

*1:大阪府吹田市のマンホールには太陽の塔が刻まれている

*2:2010年まで公開休止となる

*3:いつどこで教えてもらったのか不明(^^;

*4:その筋からお達しで階段やエスカレーターは使用禁止になっているとのこと

*5:292体のうち約20体のみ

*6:五輪カラーだそうだ