後先を考えない物欲

morio01012007-04-30

職場はカレンダー通りに進行するため、夜には東京に戻らなければならない。
家族3人で梅田に出かける。モスバーガーで昼食を取る。「変わりました」という新しいハンバーガーを食べてみたが、何が変わったのか、ちっともわからない。むぅ。続けてジュンク堂へ行く。
井上史雄『言語楽さんぽ』(明治書院)、井上史雄『その敬語では恥をかく! (PHPハンドブック)』(PHP)、山本淳子『源氏物語の時代―一条天皇と后たちのものがたり (朝日選書 820)』(朝日選書)、高橋世織他『映画と写真は都市をどう描いたか (ウェッジ選書)』(ウェッジ)、エドワード・レビンソン『エドさんのピンホール写真教室―スローライフな写真術』(岩波書店)、『東京山手・下町散歩』(昭文社)、『古典日本語の世界―漢字がつくる日本』(東京大学出版会)、向井一太郎・向井周太郎『ふすま―文化のランドスケープ (中公文庫)』(中公文庫)、飯沢耕太郎・山内宏泰『フォトグラファーになるには (なるにはBOOKS)』(ぺりかん社)、『GHQカメラマンが撮った戦後ニッポン*1』(アーカイブス出版)他、仕事関係のものをあれこれ。
大阪で買うと、自分で東京に運ばなければならなくなるので、できるだけ我慢するようにしているのに、気がついたらこの体たらくである。もっともこういう衝動買いはリアル書店巡りの楽しみでもあるからよいことにする。関東の自転車乗りの間で話題になっている『東京シティサイクリングマップル』(昭文社)もあった。勾配をグラデーションで表示しているのが売りであるが、肝心の地図として使いにくそうなのでパスする。
新幹線の友はエドワード・レビンソン『エドさんのピンホール写真教室―スローライフな写真術』(岩波書店)にした。日本におけるピンホール写真の代表的作家によるエッセイ風入門書である。技術論というより具体的な作品の撮影意図や裏舞台などを解説する。いい本なのに翻訳がまずい。氏の妻である鶴田静が担当しているのであるが、いかにも翻訳調の生硬な文章*2で興が削がれた。

*1:http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200704250247.html

*2:たとえばこんなの。「私は石段と壁の線にひきつけられました。でもあとでネガとプリントを見たら、それほどいいと思いませんでした。それで、ネガとプリントを一緒に並べたら、二枚の写真の石段の線がぴったり合うことに気が付きました。すると面白い写真になりました」と磯井は語る」なんてあるのだが、とても日本語話者の自然な会話に思えない。「すると」なんて日常会話で使います?