FFTを偏愛する
7から12まで、オンライン専用の11以外はすべてクリアし、物語の結末を見極めた後も主要メンバーを成長の限界まで育て上げる。もちろん最強の武器も完全装備だ。よほど凶悪なモンスターでない限り、敵に攻撃機会を与える間もなく袋叩きであっちの世界へ葬り去る。そういう隠微な楽しみ方をするファイナルファンタジー(スクウェア・エニックス)であるが、シリーズの中でも特に好きなのが、1997年に発売されたファイナルファンタジータクティクス*1である。どれくらい好きかというと、部隊を吟遊詩人と踊り子だらけにしてしまうくらいに好きなのだ*2。ダークで血生臭い世界観。あり得ないシュールな展開と結末。よく練られたシステム。荘重かつ美麗な音楽。どれを取っても超一級の出来映えだと思う。
ゲームクリエイターの松野泰己氏の関わるものは、どれも私の琴線に触れるものばかりで、タクティクスオウガ(クエスト)やベイグラントストーリー(スクウェア)も同じように熱中して、ある時期生活が完全に破綻していたことをここでカミングアウト。諸般の事情で途中降板することになったファイナルファンタジー12でも松野節は存分に感じられ、結局7と同じくらい徹底的にやり込んでしまったのであった。
そして本日、私と同類の熱狂的なFFTファンの声に応えるかのように、PSP用のファイナルファンタジータクティクス*3が発売された。興奮してしまって、もはや広がりきった鼻の穴が元に戻らないほどである。どうしてくれよう。ああ、これ一本で秋まで遊べるぞ。