写真家と小説家の対談

東京夢譚―labyrinthos鬼海弘雄三浦しをんトークショーを聞くために、青山ブックセンター本店に行ってきた。
青山ブックセンターは初めてである。表参道駅から適当に歩いたら、案の定、迷いに迷う。余裕を持って30分前に駅に着いたのに、会場に入ったのは開始数分前である。ほんとはとても近いはずなのに、ここにも時空間の歪みがあるのだろうか……。
土門拳賞作家と直木賞作家の組み合わせだから、どれだけ人が殺到するのかと思いきや、100名の定員で若干の空席が見られた。ちなみに同じ日の夜に行われる平野啓一郎金原ひとみの対談は、「定員に達した」として早々に申し込みが打ち切られている。芥川賞パワー? それとも?
トークショーは鬼海の『東京夢譚―labyrinthos』(草思社、2007年)発刊を記念するもので、鬼海の写真240枚のスライドを見ながら二人の話を聞くという趣向であった。通常、写真にはよけいな説明などついていないし、私もことばに寄りかかる写真は好きではない。しかし、作家本人が写真を見せながら語るとなると、それはまた話が別である。東京関連の話以外にもかつての『INDIA』や『ぺるそな』に関する裏話もあれこれと聞くことができた*1。対談相手の三浦しをんは、予想していたとおり、頭の回転の速そうな人だった。彼女のエッセイで見られる人柄そのままだった。
トークショー終了後、トイレで用を足していると、ふらりと隣に鬼海が。連れションの仲になりました(照)。尾籠な話で失礼。
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_200705/07512.html

*1:今でも写真だけでは食えないなんて生々しい話も(^^;