きょうのできごと

ダカフェ日記夜半に雨が強くなり、「ああ、台風だなぁ」などと思っていたのに、遅い朝に目が覚めると、うっすら陽が差している。顧問の手違いでクラブが休みになった娘がジュンク堂に行きたいと言うから、「ほな、行こか」とのろのろとでかける。讃岐うどんの四国屋@桜橋交差点西でカレーうどんを食べた後、2時間ばかり本屋に入り浸る。
阿部和重グランド・フィナーレ』(講談社文庫)、角田光代『あしたはアルプスを歩こう』(講談社文庫)、『Pinhole写真術』(日本カメラ社)、川内倫子『種を蒔く/セメアール』(FOIL)、森友治『ダカフェ日記』(ホーム社)、小林千草『女ことばはどこへ消えたか?』(光文社新書)、陣内正敬『外来語の社会言語学』(世界思想社)、「自転車人」8号(山と渓谷社)他。
阿部のは芥川賞受賞作である。角田の書いたものはもう読むまいと思っていたけれど、これは旅行記でなんだかおもしろそうなので買ってみた。
『Pinhole写真術』は対象読者層が絞りきれていないように思った。今時ピンホール写真に興味を持つとしたら、多くの場合、撮れる絵のおもしろさに惹かれてのことだと思われる。けっしてハードとしての針穴カメラに興味があるわけではないだろう。そんな人たちにいきなり「カメラオブスキュラ」の話から始まって、「カメラを設計するには」「ピンホール径の計算式」などときたら、「はい、そうですか、もうけっこうです」となるんじゃないか。さすが重厚長大な日本カメラ社、思い切り空気が読めていないと言わせてもらおう。説明文自体も「宇宙語」満載で、ウブな初心者にはそこからしてもうどうにもならない。技術論偏重の頭でっかちな一冊*1
川内の新作はブラジル移民100周年を記念してのもの。川内調はいつものとおりだが、スクウェアじゃないのもたくさんある。ローライ以外も使ったのだろうか。そして『ダカフェ日記』。超人気ブログ*2が写真集になった。私は毎日は見に行かないけれど、たまにまとめて見ると、しみじみと家族のことを考えさせられるのである*3。「自転車人」はきわめて目に毒。ロードバイクがほしくなる*4
いったん家に戻った後、ミニからBD-1に乗りかえて、いつも世話になるミニ屋*5に行く。去年、外装とかエンジン、ミッション関係を手直ししたので、今年はシートの張り替えをすることにした。水色とクリーム色のツートン革張りでちょっとバブリー。店の人たちはBDに興味津々で、なんだかすぐにでも買いそうな勢いだった。最近の自転車系の集まりだとBDはちっとも目立たないけれど、世間の人にはまだまだ珍しい自転車に映るようである*6
台風の名残の強風に雲がぐんぐん流されていく中、帰路につく。そして夜は猫と戯れる。明日はまた東京。今日の文章は体言止めが多くて自分でも気持ちが悪い。でも直さない。
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*1:もっともそっち方面のことを知りたい人にはよいかもしれない

*2:http://dacafe.petit.cc/

*3:綺麗事ですまぬ

*4:実は15年くらい前にブリジストンのクロモリ&チューブラーのロードに乗っていたのだったとカミングアウトしてみる

*5:ガレージ・アウトデルタ http://www.delta-mini.com/

*6:むしろポケロケの方が普通の自転車に見えるだろう