リアル日常

いっぺんさん祝日だが、普通に出勤。特定の曜日だけが抜け続けると、数合わせに困るシステムになっているので、くだらないハッピーマンデーなどは無視である。週の半ばに祝日を迎える幸福感を国会議員どもは知らないのだろう。まぁいいや、とにもかくにも今年度下半期がスタートする。
金曜日に投げつけられた仕事のカタをつけてから、所属する部署の秋の大催事の準備のための会議を開く。「の」が多すぎ。大勢の顧客を集めて「今日はサポート役やからあとはよきにはからえ」などと言って、議長役に進行を丸投げし、あとはのらりくらりと話の流れに付き合う。夕方の早い時間に解放される。
読みかけていた朱川湊人の『いっぺんさん』(実業之日本社)を往復の小田急で読み切る。朱川の作品は一見『鉄道員』@浅田次郎風ホラー短編小説であるが、決定的に違うのは「泣ける」とか「感動をありがとう」路線でないこと。ほぼ結末は救いのない苦いものである*1。この抜けきらない引っかかり具合が心地好い。「コドモノクニ」「蛇霊憑き」「山から来るもの」のダークなのにグッときた。

*1:いくつかは温かい終わり方をしている