歯医者スパイラルからの脱出

僕のアルバム祝、歯医者終了。実に長かった。5月の黄金週間に歯が欠けて以来、実に半年通い続けた。一本だけ治すはずだったのに、気がついたら口中の至る所がチェックされ*1、それがまた抗いようもない指摘であったため、黙って受け入れるしかなったのである。憎むべきはインフォームド・コンセント*2。しかしながら、これだけ長い間通い続けたため、一方では終わってしまう寂しさを感じてもいる。変なの。
今日は火曜日の通常業務ではなく、秋の新規顧客獲得大作戦が敢行された。普段はあまり締めないネクタイを首にぶら下げ、スーツなどを着て、朝の小田急に乗ったものだから、それだけで一日のエネルギーの半分は消滅したとおぼしい。おまんまのためにしっかり働く。大作戦は明日も続く。
bk1から『PLUTO』の第5巻が届いた。あわせて植田正治僕のアルバム』(求龍社)、川上弘美『東京日記2 ほかに踊りを知らない。』(平凡社)、内田百�『恋文』(中公文庫)、渡辺実日本食生活史』(吉川弘文館)などが届く。植田の写真集は妻を撮った未発表写真がまとめられる。極めて個人的な営為であるが、優れて普遍性を持つものとなっている。揺るぎない感情を持って対象を見つめる視線の柔らかさにどこまでも引き込まれ、やがてその人が己の一部*3として生き始めるような錯覚を覚える。同じような感情は川内倫子の『Cui Cui』(Foil)を見た時にも感じた。

*1:駄目出しとも言う

*2:きっと違う

*3:知人か友人か