どかどかと届く
本谷有希子が二ノ宮知子*1にインタビューしている*2とあっては見逃すわけにはいかないと勝手に盛り上がる。『イママン』(駒草出版)は本谷が担当していた「オールナイトニッポン」での「今、マンガ家さんに会いにゆきます*3」というコーナーを一書にまとめたものである。私自身が漫画の世界に暗いため、人選にどれほどの値打ちがあるのかはよくわからない。とりあえず列挙。
二ノ宮知子・山本直樹・河合克夫・三家本礼・唐沢なをき・星里もちる・陽気婢・有馬啓太郎・赤松健・西本英雄・とだ勝之・杜野亜希・こうの史代・南ひろこ・みずしな孝之・おおひなたごう・とりみき・瀧波ユカリ・しりあがり寿
ほんとに数えるほどしか知らない。よくご存じの方、それぞれの興味や関心、造詣の深さに応じて、叫声嬌声歓声の類を上げておいてください。ここはひとつ本谷にそれぞれの漫画家のエッセンスを引き出してもらって、代表作を読んでみたくなるくらいの活躍を期待したい。というか、うまくいったから書籍化されたんだろうけど。
インタビューといえば、関西の20代から30代の一般女性を取材した柴崎友香『ガールズファイル―27人のはたらく女の子たちの報告書』(マガジンハウス)もおもしろそうである。ちなみにこの本のカバーは白地にタイトルと作者名だけが記されたシンプルなものであるが、それをほとんど覆い隠さんばかりのカラフルな巨大帯が巻かれている。そんなのだったら最初からカバーに印刷すればいいではないかと思う。
あとはこんなのが一緒に来た。三浦しをん『仏果を得ず』(双葉社)、『問題な日本語その3』(大修館書店)、阿久悠『歌謡曲の時代』(新潮文庫)、村上春樹『東京奇譚集』(新潮文庫)、河添房江『源氏物語と東アジア世界』(NHKブックス)、遠藤織枝『ことばとジェンダーの未来図』(明石書店)、畠中恵『ぬしさまへ』『ねこのばば』『おまけのこ』(いずれも新潮文庫)。他、仕事絡みでディープなものをちょろちょろと。『旅するデザイン』(小学館)は注文し忘れた。ぐぐっ。