本屋さんはたいへんだ

間違いだらけのクルマ選び〈05年冬版〉さくら (小学館文庫)草思社*1民事再生法の適用を申請した*2草思社といえば、私などは徳大寺有恒の『間違いだらけのクルマ選び』シリーズを思い出す。人によっては斎藤孝の『声に(以下略)』を思い出すかもしれない。私は読んでいないから知らない*3。あれだけ胡散臭くもベストセラーを連発していた出版社が傾くのであるから、この業界はやはり厳しいのであろう*4斎藤美奈子がどこかで「毎月きちんと本を買って読む人なんて、極めて珍しいのだ」というようなことを言っていたけれど、きっとそうなんだと思う。
今日の獲物。四方田犬彦日本映画と戦後の神話』(岩波書店)、山中裕『藤原道長 (人物叢書)』(吉川弘文館)、橋本治小林秀雄の恵み』(新潮社)、名児耶明『書の見方』(角川書店)、飯田泰之『考える技術としての統計学』(NHKブックス)、小林哲夫『ニッポンの大学』(講談社現代新書)、西加奈子『さくら』(小学館文庫)。
私には小林秀雄夏目漱石がトラウマのようにのしかかっている。それを語ろうかと思ったけれど、自分の無能ぶりを棚に上げたただの愚痴になるから止める。橋本治は小林をどのように料理しているのだろう。絶賛していたら嫌な感じだが、なんとなくそうではないような予感がする。するだけ。西加奈子のカバー写真を撮っている人は好かん。写真家を名乗るのか、名乗っていいのか、ふーん。

*1:http://www.soshisha.com/index.html

*2:http://www.asahi.com/business/update/0109/TKY200801090298.html

*3:この先読むつもりもなし

*4:自費出版新風舎はまた事情が違うみたいだが。