賞の季節とか

ベーコン今期の芥川賞直木賞が決まった*1
川上未映子は人としてとてもおもしろそうな匂いがする。「樋口一葉へのオマージュ」という受賞作はぜひ読んでみたい。単行本は高いから「文藝春秋」に載るのを待つことにしよう。今回の候補作の中では山崎ナオコーラの『カツラ美容室別室』(河出書房新社)と井上荒野の『ベーコン』(集英社)を読んでいた。ナオコーラのことは先日書いた通りだけれど、井上のも「食と性愛にまつわる9つの短編」(帯の文句)という楽しいもので、食欲と性欲とは常に背中合わせなのだなぁというまとめ方はいい加減です。二つの欲求が比喩的にまたは象徴的に絡み合うところがおもしろいし、それを支える折り目正しい文章が心地よい。父親の光晴のと似ているかどうかはまだよくわからない。とにかくさまざまな料理が出てくるので、お腹が空いてしかたがなかった。今回は本命不在なるもけっこういい作品が揃っていたのであろう。直木賞の方は大嫌いな人がいた。誰かは書かないけど。
昨日、嬉々としてアップデートしたiPod touchであるが、safariの日本語入力で初歩的なバグが出ている。なにしろ日本語入力中にdeleteを押すと、100%落ちるのだ。英語モードに切り替えれば回避できるけれど、これは早急に改善してもらいたいものである。Apple Support Discussionsにその旨書き込んでおいた。ついでにそこを彷徨っていたら、PC用のsafariRSSを読み込まなくなった時の修正法や、iTunesが勝手にカテゴリーを日本語にしてしまうことを防ぐ方法などを知ることができた。収穫。
今日は空気がキリッと引き締まっていた。職場からは富士山が綺麗に見えた。真っ青な空に真っ白な富士。月並みだけど一幅の絵のようであった。