猫にうっとりする

猫の絵画館 (コロナ・ブックス)猫が好きである。愛していると言っていい。ただその愛はストレートには伝わらない。こちらの愛を示そうと思ってべたべた擦り寄ると、手痛い反撃がある。逆に素知らぬ振りをすると、近くにやって来てさりげなく自己の存在をアピールする。この屈折した行動パターンこそが猫であろう。彼らのややこしさは哲学的ですらある。
猫の絵画館 (コロナ・ブックス)』(平凡社)は、浮世絵から近代絵画まで、絵に描かれた猫を集成している。たまらん。流行の猫写真*1はあまり好きではないが、こういう品のある猫本はとてもいい。
猫本以外にbk1からやってきたもの。『源氏物語の京都案内 (文春文庫)』(文春文庫)・柴崎友香主題歌』(講談社)・都築響一だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(晶文社)・本谷有希子乱暴と待機 (ダ・ヴィンチブックス)』(メディアファクトリー)・町田康告白』(中公文庫)・三浦しをん夢のような幸福』(新潮文庫)。それからきくち正太『おせん』の続きもきた。仕事が止まりそうなものばかりである。
#「内緒のドナドナ話」←しばらく毎エントリーの末尾に置きます。

*1:撮る側の「どうだ、かわいいだろう」という押し付け感が嫌だ