こくてんとししくまなみ

morio01012008-05-01

しきはんさんが見事に国展*1で新人賞を受賞した。伝統と格式と権威の巨大さに眼が眩みそうになるほどの大きな公募展での快挙である。たいへんめでたく喜ばしい。今日はその作品を見に行ってきた。
久しぶりの国立新美術館である。時間が比較的遅かったせいか、さほど人は多くない。工芸、版画、絵画、彫刻、写真の各部門の作品がそれぞれのギャラリーにまとめられている。どの部門も室内の広さに比して、作品の数が多すぎるようで、「ぎっしり」ということばがぴったりくる。写真部門も例外ではなく、適当に詰めて並べたのではないのかという印象が強い。しきはんさんの作品も特別扱いされることなく、ずらずらと並ぶ群れの中に置かれている(写真参照、右から二列目下段の青い写真)。ちょっとこれはどうなんだろう。ありていに言えば、展示のセンスがない。せめて賞を獲った作品くらいよく見えるように展示すればいいと思うのだが。
ということで、しきはんさんの写真「だけ」しっかり見せてもらって、さっさと美術館から逃げ出した。続いてもう一つの写真展「ししくまなみ*2」を見るために、銀座に赴く。「ししくまなみ」というちょっと風変わりな名前のグループのことはサイトを見ていただくことにして、こちらにもしきはんさんが作品を出している。他の5人とも濃い薄いはあるものの、針穴写真でつながる知り合いばかりである*3。それぞれの個性が際立つ針穴マスター6人の作品はどれも見応えがある*4。いくつかとても気に入った写真があったのだけれど、残念ながら、出展者が誰もいなかったので話は聞けなかった。また別の機会に質問などぶつけてみようと思う。
満ち足りた気分で電車に揺られる帰り道、日本針穴写真協会の今年度の会費を納めていないことにはたと気付いた。たぶん今は無所属……。
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*1:http://www.kokuten.com/

*2:http://sisikumanami.jugem.jp/

*3:くみさんとは去年「針穴魂」でご一緒した

*4:国展よりよほど楽しめた