バスに乗って渋谷へ行く

タイマ夜半から雨模様である。起きてもやっぱり雨模様である。自転車にも乗れないから、職場に行って、歯磨きのようなルーティンワークでもこなそうかと思ったものの、どうにもやる気が出てこないので、前夜日付が変わろうかという頃に届いた嶽本野ばらの『タイマ』(小学館)をだらだらと読んでいた。一緒に届いた朝倉かすみ田村はまだか』(光文社)とか吉田秀和の『世界のピアニスト』(ちくま文庫)、小林信彦映画×東京とっておき雑学ノート 本音を申せば』(文藝春秋)なども楽しみだ。
『タイマ』おもしろい。それでも昼を大きく回る頃にはじっとしていることに飽きてくる。Anna Netrebkoがmimiを演じているPucciniの「La Boheme」がそろそろ入荷しているはずであることを思い出し、渋谷へ出かけることにした。他にもちょっと見てみたいものもあるし。
渋谷へは世田谷線東急田園都市線で出るのがいつものコースであるが、今日は世田谷区民会館前から渋谷行きのバスに乗ることにした。乗り換えなしでのんびり行けるので、時間さえ許せば、こちらの方が楽である。おまけに財布にも優しい。揺られること、25分で渋谷に到着する。すごい人出である。歩道は7割方が傘の花で覆われている。まともに歩くのも困難なほどである。来るんじゃなかったと少し後悔しながら、タワーレコードを目指す。
Sonatas & Interludes目的のブツはすぐに発見できた。せっかくだからと売り場を巡ってみる。これがいらぬ散財を呼び込むのは重々承知しているのだけれど、これこそがリアル店舗で買い物をする醍醐味だからやめられない。で、ひっかかる。
John Cage/Hans Otte「Sonatas & Interludes」と、大安売りをしていたEnsemble Modernの「Eight Lines/City Life」の2枚をつい。続けて各フロアをさらに巡る。日本のところではperfumeの扱いがすごかった。彼女達のパフォーマンスを映し出すディスプレイに見入っているのは男ばかり。当然と言えば当然か。ここでも発売されたばかりのBONNIE PINKの武道館ライブのDVD「TOUR 2007 "Thinking Out Loud" Final at 日本武道館 [DVD]」をつい。
GR Digital用の外付けファインダーとか職場で履く楽な靴かサンダルなんかも探したかったけれど、もはや人波を泳ぐ気力体力はすっかり失われてしまった。モアイ像近くのバス乗り場から上町駅行きのに乗って帰ってきた。haiさんの日記*1で知ったちよだのカレー鯛焼き(一日限定30尾)を試したけれど、さすがにこれはちょっと、という感じがした。アンコのがいい。