ダイダラザウルスが消える

先週の12日にエキスポランド*1でダイダラザウルスの撤去作業が始まったと報じられる。とうとうやっぱりなんでと、いくつ言葉を重ねても、もはやどうにもならない。2003年に撤去されたエキスポタワーに続き、大阪万博の象徴的存在であったものがまたひとつなくなる。万博公園の近くに居を構えた時には、太陽の塔もエキスポタワーもダイダラザウルスも当たり前のようにそこにあったのだ。それがついに岡本太郎の残した遺産一つだけになってしまった。
大恐竜がすべて撤去される前に見ておこうと思い、休園中の遊園地まで自転車を走らせた。メインゲート付近からよく見えた特徴的な急旋回するレール*2はすでに姿を消していた。あれこそがダイダラザウルスであったと思っていたので、なんともいえない虚無感に襲われる。地面には解体されたレールが無造作に積み上げられていた。私と同じような心持ちの人たちが、しきりにシャッターを切っていたのが印象的だった。
しばらく空の真ん中で途切れたレールを眺めていた。それから気を取り直して太陽の塔に会いに行く。永久保存が決まっているものの、いつ役に立たないものはすべて切り捨てようとする人*3の餌食になるのか、気が気でない。愛する塔を目の前にしても、どこかいまひとつすっきりしない今日の空のような気分だけが残った。
  各社の撤去の報 朝日新聞 読売新聞 毎日新聞 産經新聞
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涙目で自然文化園を巡ったらこうなった(嘘です)。
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