きょうのできごと - トウキョウタルビ

起きたら梅雨が明けていた。昨日の湿気はどこへやら、強烈な日差しに週末を楽しもうかと思っていた心も折れる。自転車に乗って出かけることはそうそうに諦め、またどこにあるのかわからないもの*1を探し求めるのも馬鹿らしいので、職場に赴き、歯磨きのような仕事と読書に勤しんだ。
東京国立博物館に行った日に買った「BRUTUS」の最新号は、その博物館を特集している。動物園、水族館、植物園、美術館と来て、今度は博物館かと思ったけれど、読んでみたら、なかなかおもしろい。結局見逃してしまった５月の国宝薬師寺展は東博歴代第４位の集客数だったらしい。「BRUTUS」に入場待ちをしている人たちの写真が掲載されている。とんでもない行列である。日本各地の博物館のガイドもあり、行ってみたいなと夢想するだけでも幸せな気分になる。
５時過ぎに帰宅する。自転車に乗って三軒茶屋に向かう。途中、ソフトバンクの販売店があって、ちらと覗くとものすごい人が店内で蠢いている。きっとあれが入荷していたのだろう。そうでないとあんなに人はいない。もちろん中には入らない。並んだり待ったりするのは嫌い。
ツタヤでCDを４枚借りる。椎名林檎「私と放電」、iwao「Shangri-la」、松永貴志「地球は愛で浮かんでる」、倉橋ヨエコ「解体ピアノ」。この頃、いまさらながら椎名林檎に浸っている。今週の「トップランナー」にも出演していて、ちょっと驚いた*2。もうこの番組に出るような立場じゃないと思っていたから。ウクレレ弾きのiwaoのアルバムは聴いているときはいいんだけれど、曲が終わると何も印象が残らない。カレンダーの綺麗な写真みたい*3。松永貴志のはエヴァンゲリオンの主題歌がジャズアレンジで演奏されている。まぁそれだけかも。倉橋ヨエコの歌は変であるが、変であるがゆえに心に引っかかりを残す。iwaoと好対照である。そしてこれが最後のアルバムとのこと。なんでも最高傑作ができたからだそうだ。
今日はあまりよろしくないこともあった。一つは自転車でひっくり返った。三軒茶屋への途上、ちょっとした段差にタイヤをひっかけて、あわててブレーキ（しかもフロント！）を握ったら、見事にジャックナイフ状態*4になった。幸い低速だったため、自転車だけが倒れて、自分自身はかろうじて難を逃れた。でもtikitのキャリアに擦り傷が（涙）。あと飛び降りる時にハンドルにつけているライトに膝蹴りを入れてしまい、見事に吹き飛ばしてしまった。台座の爪が折れてどうしようもなくなった。嗚呼。
よろしくないことの二つ目。携帯電話を食事した店に忘れてしまった。とんがらしでカレーを食べようと思っていたのに、なぜか店が閉まっていた。それで前から気になっていた隣の洋食屋キッチン・アレックス*5に入った。いわゆる日本の洋食屋さんという風情の使いやすいお店である。安価で量もあり、しかもなかなかおいしかった。で、そこに携帯を忘れたのだ。店を出て５分くらいで気がついたからよかったものの、嫌な汗を流してしまった。あれに変わるまでたるびも大切にしてやらねば。
風呂上がりに山瀬まみの出ている夜のニュース番組を見ていると、「ふるさと創生事業」で全国各地に１億円ずつばらまいた元総理の孫というタレントが出ていた。知性の欠片も感じられないだらしない話し方に呆れ果てる。同じ首相筋タレントでも、ライオンハートの息子がものすごくまともに思えた。このあとはＦ１の予選と画家の松井冬子の特集番組を見るのだ。