iPhoneで音楽する

実用的とか本格的とか、そういうところとは無縁であるからこそ楽しい。iPhoneにはいくつかの音楽アプリを入れている。どれも自分で演奏するものだ*1
photo こえ ぶるむ てるみ
iPhoneが出たばかりの頃には、リアルな楽器を再現しようとしたものが多かった。たとえばPocketGuitarのようなものである(左端)。これはアコースティクギターやエレキギターウクレレなどを再現する。他にも鍵盤系や打楽器系のものなどがリリースされている。しかし、これらは楽器の操作自体をシミュレーションしているわけだから、本物が弾けなければ、まずどうにもならない。ちょっと哀しい。
そうすると、この携帯電話が小型パソコンであることを生かした独自のものに目が向くことになる。中でも気に入っているのは、入力音をリアルタイムで処理し音楽として生成していくRjDj(左から二つ目)と、環境音楽を自動生成しながら、プレイヤーの画面上の指の動きを取り込んでいくBloom(右から二つ目)である。もっともRjDjを使って聴かせる音楽を作るのは相当なセンスと技術が必要で、完全に使いこなすところまでいくのは容易なことではない。一方のBloomはいい加減に触っているだけで立派な環境音楽になるところがすごい。このアプリの生みの親であるBrian Enoはいいところに目を付けたなぁ*2
そして、最後にテルミン(右端)。以前も画面をなぞってテルミンっぽい音を出すアプリはリリースされていたのだが、今ひとつピンと来なかった。しかし、これは違う。iPhoneを握って手を上下左右に動かして演奏するのだ*3。傍から見てるとなんとお馬鹿なと思うが、この腕の動きが実にテルミンっぽいのだ。しかも画面のテルミン博士の腕もそれに合わせて動いてくれる。本気なのか、冗談なのか、よくわからないけれど、この世界に惹かれる人にはたまらないものがあると思う。みょーん♪

*1:勝手にやってくれるのもあるけど

*2:なぜか上から目線

*3:加速度センサー大活躍である