気の利いた嘘はつけん

BRUTUS (ブルータス) 2009年 4/15号 [雑誌]4月1日は正月のようなものというほどの覚悟はない。すぅーと静かに始まっていく感じである。人気のない職場の自室で明日以降の準備などをやっつけてきた。夕刻帰宅。
bk1から本が届く。栗原景『新幹線の車窓から 東海道新幹線編』(メディアファクトリー)には、この4年間の東西往復で見慣れた景色がたんと掲載されている。無名の存在に名前が付されて、俄然身近なものに思えてきた。これまではほとんど富士山側に座席を取ってきたので、今後は海側の方も楽しんでみたい。
他にも仕事とは無関係なのがいっぱいやってきた。坂崎重盛『東京文芸散歩』(角川文庫)、藤田令伊現代アート、超入門』(集英社新書)、マックミラン・ピーター『英詩訳・百人一首』(集英社新書)、長岡龍作『日本の仏像』(中公新書)、平岡正明『昭和マンガ家伝説』(平凡社新書)、長島有里枝谷郁雄『定員オーバー』(理論社)、本谷有希子幸せ最高ありがとうマジで!』(講談社)、やなぎみわ『マイ・グランドマザーズ』(淡交社)。やなぎみわのは東京都写真美術館で開催中の個展の図録、本谷有希子のは岸田國士戯曲賞を受賞した作品である。どれもこれも芸の肥やしに、なる、か?
BRUTUS」の最新号が仏像を特集している。阿修羅が東京国立博物館にやってくるのに合わせてのことだろう。仏像カードが32枚もついている。そこまでやるかね。