桜とブル5で春を満喫

ブルックナー:交響曲第5番知人の所属するアマチュアオーケストラ*1定期演奏会*2を聴きに行く。演目はワーグナーの「ローエングリン 第1幕への前奏曲」とブルックナーの「交響曲第5番」である。初めて訪れた紀尾井ホール*3はとても良い雰囲気で、この場の祝祭性だけでもおおいに気分がかきたてられた。クラシック専門ホールの持つ独特の気配は決して他では味わえないものである。
華やかな「ローエングリン」の導入に続いて演奏された「ブル5」は、演奏時間が80分から90分ほどかかる難物であり、プロのオーケストラでも凡庸な演奏では退屈して終わりまで聴き通せないものである。それが今回の演奏会ではたいそう心地よい時間を過ごせた。もちろん知人が演奏しているということもあるだろうが、それを抜きにしても全編を通じて緊張感を保った演奏であり、上等なものであったと感じた。見せ場であるピチカートや金管も印象的だった。惜しむらくは弱音部分での音程に不安定さがあったこと。もっともそれほど耳がいいわけでもないので、大いなる勘違いをしているかもしれません……。知人の演奏する姿も素敵だった。男三人*4で注視しておりました。やはりライブはすばらしい。
演奏会の前には上智大学脇の土手にある桜並木でちょっとした花見酒*5も楽しんだ。春を満喫した。
夕方の新幹線で大阪に向かう。浦沢直樹の「PLUTO」最終回を掲載する「ビッグコミックオリジナル」を読んだり、iPhoneでwebブラウズしたり*6、居眠りしたりしながら帰ってきた。