グーグーだって猫である

グーグーだって猫である ニャンダフル・ディスク付き [DVD]猫の話かと思っていたら、ぜんぜん違っていた。
最初の飼い猫が亡くなるところでは目頭を熱くしたが、二匹目の猫(グーグー)の存在感は恐ろしいほど希薄である。かわりに主人公の四十路の恋やら難病やら若者の夢やらが長々と語られて、「これ、何の映画だっけ?」と思った頃に、時々、ほんとうに時々グーグーが出てきて、「あ、いた」という感じでそこだけ和んだ。犬童一心の作品では「大阪物語」や「ジョゼと虎と魚たち」「メゾン・ド・ヒミコ」などはいいと思ったけれど、これは焦点が定まらずまとまりを欠いていると感じた。
吉祥寺の街のあちこちが登場する。有名な肉屋のミンチカツと、同じく有名な焼き鳥屋のそれを食べたくなった。感想がこれではあんまりだ。我ながらそう思う。
  公式サイト http://www.gou-gou.jp/index.html