ひろみトラベル

プレイス・トゥ・ビー(初回限定盤)(DVD付)針穴魂の写真展用の写真ができあがる。それを携えてしきはんさんとルーニィに向かう。マットやら額やらを決めて、これでひとまず手を離れた。あとは細々としたことを詰めるだけである。一年ぶりに食べたフクナガフルーツパーラーの季節のパフェ(今はいちじく)、おいしゅうございました。
夕刻、有楽町に出る。東京JAZZ夜の部まで時間があるので、信心深く檸檬協会にお参りをする。目当てのものがあるわけではないので、とりあえずローライ二眼にクラクラしてみた。さらに林檎屋にも出向き、懸案のMacBookPro15インチをじっくりと検分する。いや、じっくりと見るまでもなく、もはやタイミングだけなんだけど。
晩ご飯は東京国際フォーラム前に出ているスーパー屋台村でと思ったのに、あまりにも混み合っているために断念する。ホールでのライブに加えて、屋外でも無料のセッションが開かれていて、人出がものすごいことになっている。こんなに楽しそうな催しのある東京はずるいと思う。
さて本日夜のプログラムは、メロディ・ガルドー、上原ひろみ、リマージュの三組である。上原以外はもちろん初めてである。
メロディ・ガルドーの暗くまろやかな歌声はちょっと癖になりそうなものだった。うまく引き比べるものが出てこないけれど、ダイアナ・クラールをさらに憂鬱にしたような感じとでも言えばいいか。昨日のウーター・ヘメルよりはずっとよかった*1。会場内がほんのりと暖まったところで上原ひろみが現れた。
今日は新作アルバムのジャケット写真に写っているワンピースで登場した。一曲目は挨拶代わりの「The Tom And Jerry Show」で、残りはすべて今日発売になった新作からの楽曲である。新作はツアーで世界各国を巡る中でできた曲ばかりということで、上原曰く「ひろみトラベル」というコンセプトらしい。5000対1にも臆することなく、いつものように激しく暴れながら唸りながらの熱演である。新曲ばかりでも盛り上がりに欠ける心配などまったくなかった。濃密な1時間ですっかり魂を抜かれてしまった。

TOKYO JAZZ FESTIVAL 2009 JAZZ IS BEAUTIFUL 上原ひろみ
【本編】

  • The Tom And Jerry Show
  • Sicilian Blue
  • BQE
  • Choux A La Creme
  • Pachelbel's Canon
  • Viva! Vegas: Show Cuty,Show Girl
  • Viva! Vegas: Daytime in Las Vegas
  • Viva! Vegas: The Gambler

【アンコール】

  • Place to be

三組目のリマージュは大御所も参加している伝説のグループらしいが、すでに魂が抜けていたので、ほとんど記憶に残らず。全部一本調子に聞こえてきて、とにかく早く終わってくれ、もう眠い、腹減ったと色気のないことばかりを考えていた。
さて次は年末の単独ツアーである。すでに三公演は押さえた。我ながら何をやっているのだろうと思う反面、行かないでいられるはずもなく、新作をしっかり聴き込んで予習に励みたいと思う。

*1:N響は論外