跳ね馬を愛す

F-1速報PLUS ( プラス ) vol.12 2009年 9/11号 [雑誌]某新聞系球団ファンの顧客に「阪神と巨人の選手がそっくり入れ替わったら、どちらを応援しますか?」と尋ねられたことがある。答えはもちろん「阪神」球団である。多くの阪神ファンは文化あるいは伝統芸能としてのタイガースを愛しているはずで、明日からクリーンナップが「小笠原・ラミレス・亀井」になったとしても、彼らが縦縞を着ているかぎり、コンバットマーチを奏でて熱い応援を繰り広げるだろう。そういうものである(たぶん)。
今日の新幹線の友に「F1速報PLUS」の9月臨時増刊号を選んだ。特集はフェラーリである。F1の代名詞である赤いマシンの虜になってすでに四半世紀を優に超える。その間、どうしても受け入れられなかった「自意識過剰なドイツ人」が乗っていた時期を除いて、誰がドライバーでもずっと応援し続けてきた。今号はそのフェラーリのF1史を一挙にまとめたものである。価格に比して写真も文章もクオリティが高く、資料としてうまくまとめられている。ファンブックと思えば安いものである。フェラーリ・ラブ。
次のイタリア・グランプリではライコネンフィジケラのコンビとなる。とても楽しみな組み合わせだ。マッサの代役が「高慢なドイツ人」でなくて本当によかったと安堵する。

最愛のレーサー、ジル・ビルヌーブフェラーリ312T3、モントリオール初優勝の映像。