いつもの日常とセカイカメラ
通常業務をこなす。はりたまの会期中とはいえ、さすがにうっちゃることはできなかった。
一年前から噂になっていたiPhone用アプリ「セカイカメラ*1」がリリースされていた。
Welcome to a Clickable World!
セカイカメラは、現実空間にエアタグと呼ばれるデジタルなポストイットを貼付けることでコミュニケートするソーシャルARアプリケーションです。
拡張現実テクノロジーによって、現実空間はクリッカブルな世界に変換されます。スマートフォンを「かざす」だけで、「その場所」「その時」に対応した情報をインターネットから取得し、カメラが映し出す現実空間にオーバーレイして表示。またユーザー自身も自ら情報を投稿できます。セカイカメラは、現実空間とインターネットをつなぐ、新しいインタフェースを提供します。(「セカイカメラ」のサイトより引用)
画面に漂うエアタグを見るにつけ、言語によって世界を認識するのではなく、まさに世界は言語で汚染されているという思いがする。「世界は言語である」という言語論的転回を目に見える形で構築したようなこのアプリ*2が、これからどのような展開を見せるのか、大変興味深い。今はサービスが開始されたばかりで、ひどくサーバーが重い。快適に使えるようになったら、ウィトゲンシュタインやソシュールをしみじみと思いながら、せいぜい遊ばせてもらいたい。
雨のヴェネチア/吹田の池、夕景 (針穴魂の3回目、残り3日です)
*1:http://support.sekaicamera.com/
*2:開発者にそのような意図、意識があったかどうかはわからない