直角二等辺三角形に酔う

morio01012009-10-14

会場の横浜アリーナに着くと、「記憶スケッチで描いたかのようなテクノポップ三人組*1」のコスプレをした人たちがあっちにもこっちにもいて驚かされる。さらに思っていた以上に大人の女性が多く、かつ全体の年齢構成も高めに見えたのは意外だった。ために熱気はあるけど落ち着いているという、ほどよい雰囲気になっていた。
予習は完璧である。歌詞もかけ声も振り付け*2も、何もかも。あとは大音響で流れてくる「いつもと同じ音源*3」に身をゆだねるだけだった。ステージに近いわりにはそれほど本人たちが見えないアリーナを避け、スタンド席にしたのはよかった。小さいながらよく見えたし、うねる人波や湧き上がる大歓声も劇場のように楽しめた。
以下、セットリストを含むネタバレ記述が続きます。ヲタ話注意!
たっぷり三時間強のライブだった。ステージは白黒のチェッカー模様で、3人の衣装もそれに合わせて前半は白、後半は黒だった。ちゃらちゃらしてなくてかっこいい。
空中に浮いているような登場シーン、そして「NIGHT FLIGHT」から「love the world」までのいきなりの盛り上がり方は尋常ではなかった。一番聴きたかった「エレクトロ・ワールド*4」でもはや昇天気味となる。大本さんの最初の「え〜れ〜くとろわ〜るど」の歌声で会場が大爆発する。ご贔屓の樫野さんはキレのある動きを見せて素敵だ。西脇さんも意外に*5軽快に動いている。
中盤では「マカロニ」にしみじみする。ライブで映える「edge」、愛らしい「シークレットシークレット」、懐かしい「コンピューター・シティ」の三連発もよかった。そして終盤の「セラミック・ガール」から「Puppy love」までのラストスパートで完全に魂を抜かれてしまった。彼女たちをドサまわりから救い出した「ポリリズム」はほんとにいい曲だねぇ。「上下上上下上下下」とか「ぱ・ぱ・ぱ・ぱ・ぱ・ぱ・ぱひゅ〜む」とかもできて満足した。会場の一体感のすさまじさと言ったら。これがアイドルのライブなのかと感心する。
それにしてもあらためて前作「GAME」の楽曲はどれも素晴らしいと感じた。最新作「Triangle」の曲ももちろん悪くはない。しかし、強く印象に残っているのは前作の曲ばかりである。けだし名盤とはこういうものであろう*6
その他では噂に聞く西脇さんのMCの長いこと長いこと……。ライブDVDでは大半がカットされるのもよくわかる。あの脈絡のないのを全部入れたら、自宅では鑑賞できないと思う。会場にいてこそ耐えられる代物だろう。まぁおもしろいことはおもしろいけどね。客いじりもすごい。
アンコール後の退場で樫野さんがすっころんだ。疲れかはたまた単に滑っただけか。二人がすぐに駆け寄って助けていたのが印象的だった。次はいつ行けるか?

Perfume Second Tour 2009 直角二等辺三角形ツアー 09/10/14 横浜アリーナ
【本編】

【アンコール】

*1:どんな感じかわかってもらえる?

*2:さすがにシンクロはできないけど

*3:ドラム・ベースはCDより強調されていて、全身にビリビリ響いてきた

*4:大好き。目覚ましの曲はこれ

*5:失礼な物言い!

*6:今回やらなかった残りの曲も聴きたかった