大盤振る舞いというべきか
昨日、写美からの帰り、渋谷で道草を食って散財してしまう。
黄色い看板が目印の音盤屋で見つけてしまったのだ。ノラ・ジョーンズとジャネット・ジャクソンとポール・マッカートニーとマルタ・アルゲリッチと坂本龍一。メジャーどころがいっせいに新譜を発売している罠に落ちてしまう男一人。
ポール・マッカートニーのライブアルバムは今年の夏に収録されたものである。かつてビートルズのメンバーとして演奏をしたSHARE STADIUM*1(現CITI STADIUM)での44年ぶりの公演をまるごと収めている。全33曲のうち20曲がビートルズの楽曲である。すっかり懐メロになってしまったビートルズナンバーに目頭を熱くし、ビリー・ジョエルをも手下として従えるポールの偉大さに感じ入った。
さらに驚くべきことにこのアルバムにはコンサートの模様をすべて収録したDVDがついている。切り離して相応の価格をつけてもきっとそれなりの売り上げが見込めるのに、こんな風におまけにしてしまう太っ腹さ加減はどうだろう。
「バグダッド・カフェ」のニュー・ディレクターズ・カット版がまもなく公開になる*2。公式サイトには「そして製作から20年、この名作を後世に残すべく、パーシー・アドロン監督自らが再編集、なんと全てのカットについて色と構図(トリミング)を新たに調整し直し、最高に美しいバージョンの『バグダッド・カフェ』が誕生」とある。DVDでは幾度となく見ているが、映画館では見たことがない。ユーロスペースあるいはシネヌーボに走るか*3。