500系のぞみ乗り納め
まもなく姿を消す500系ののぞみ*1。1997年に華々しく登場し「のぞみ1号」を務めた最速エースは、わずか13年の運用で東海道新幹線から撤退することになる。良くも悪くもその特異な姿形と性能が徒となってしまった。人気の高さに反してわずか9編成しか作られなかったのも故なしとしない。この鬼っ子が来月から山陽区間でのみ「こだま」としてノロノロ走るとは、なんとももったいないことである。
乗り納めは、いつも利用する品川からではなく始発の東京駅からにした、せっかくだから。すでに入線している「のぞみ29号」にはカメラや携帯を構える人たち*2が群がっていた。明後日の最終便の出発時はもっとすごいことになるのだろう*3。表示板や車体をiPhoneに収めてから、8号車に乗り込んだ*4。
深々としたシートに身を沈め、雨に煙る車窓風景をぼんやり眺める。グリーン車に備えられているオーディオチャンネルで女子フィギュアのラジオ中継*5を聴きながら、最後の500系のぞみをしっかりと味わった。思い出深い時間になった。